「トランプが引き起こした『勢力圏秩序』回帰、弱小国をスケープゴートに」(2)
(1の続き)
-トランプ大統領は明示的に勢力圏秩序を追求しているとみなせるのか。
「みなせる。少なくともグリーンランドから南米へと続く西半球ラインでは明白だ。トランプがグリーンランドの購入に言及したり、パナマ運河の管理権に関心を示したりしたことは、典型的な商業的帝国主義(Commercial Imperialism)の発想だ。彼の頭の中では、全世界を米国の安全保障の傘の下に置くというのは損する商売だ。西半球は伝統的に複数の競合する地域覇権が登場しなかった唯一の大陸だ。したがって、西半球は確実な米国の勢力圏として固め、東アジアや東欧などの残りの地域は米国の安全保障資産を引き上げるか、縮小しようとするだろう。もし中国が台湾を、ロシアがウクライナを勢力圏化したいのであれば、米国はそれを道徳的規範で止めるのではなく、『いくら出すのか』という取引の対象にする可能性が高い」